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本当の世界の神とは
唐突だが、私は「運命」という言葉が非常に嫌いだ。
もし、私の、此の非情な人生が「運命」の一言で片づけられたのならば…、
それはもう、発狂モノである。
だから私は、運命の女神、
例えば、
ギリシャ神話のモイライ(クロートー、ラケシス、アポロトス)や、
北欧神話のノルン(ウルド、ヴェルダンディ、スクルド)や
ローマ神話のフォルトゥナ等が好ましく無い。
神さまのいない日曜日という小説があるが、
私にとっては居ないのは日曜日だけでは無い。
毎日居ないのである。
それとも或るいは、神は基本的に、人間を弄んで楽しむ節があるから、遊ばれているのやもしれない……。
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