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「りょくー、早く起きなさい！遅刻するわよ！」
「ふぁーい」
下から大きな声で朝の弱いオレを母さんが起こしてくれる。高校生にもなって母さんが起こしてくるなんて…情けない。さすがに、一人で起きれるようにならないと。そんなことを毎朝考えながら、下に行く。
リビングにはオレ以外の家族が食卓を囲んでいた。四人家族。父さん、母さん、兄ちゃん、オレ。
皆仲良し。朝は仕事とか朝練とか無い限り、ご飯は一緒に食べる決まりになっている。大抵、オレが起きるのが遅いため皆食べ始めちゃってる。朝練がある部には絶対に入らない。そう心に決めている。
「そんな所に突っ立って無いで、早く食べちゃいなさい」
いつまでも席につかないオレに母さんが言う。
「はーい」
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