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がたん
「いただきます」
オレは、席についてご飯を食べる挨拶をした。今日の朝御飯はパンとコーヒーとスクランブルエッグにサラダ。朝からTHE朝食って感じだな。
オレは、パンにマーガリンを塗って食べ始める。
もぐもぐ
「りょく、珍しく朝起きるのが早いな~(笑)なんかあるのか?」
父さんが言う。
「何もないね。なんで?」
「だって、りょくが朝が早いから好きな子とおはよう!みたいなことをするのかなぁって…いやぁ、青春だな~」
にやにやしながら言う父さんにイラつきながら、しるかよって思う。口にすると長くなるからしないけど。うちの父さんはそういう恋愛系の話が大好きなのである。もちろん、母さんも。そして、二人とも美形なので、ツッコミづらい…。
「りょくもそういうお年頃なのねぇ。いつまでも本の虫ってわけじゃないのね、よかった。ふふ」
そんなオレを横目に母さんが言う。だから、そういうのじゃないんだけど。…言っても無駄だな。完全に何かの世界に入っている。
…まぁ、それだけオレが起きるのが遅いのが悪いんだけどさ。でも、母さんと父さんがこんな話をし出すとアイツが口を出し始める。
「ふぅん、お前恋愛とか出来んの?兄ちゃんビックリだなぁ」
イラ
「…母さん、悪いけど食欲無いからオレもう行くね。ごめん」
がたん
「あら?そう?倒れないように気をつけて行くのよ」
「わかった」
オレはそう言ってリビングを出た。
そして、身仕度をして家を後にした。
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