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名彦神は熊野に岬に行き、そこから常世郷に渡った。
異伝として「淡嶋に行き、登った茎に弾かれ常世郷に渡ったとある。
また、御毛沼命は鵜草葺不合命の息子で神武天皇の兄にあたる。
御 毛沼命は波の穂を跳みて常世の国に渡った。
どういった意味で何の為に常世の国に渡った。
渡るということは、対岸、海の彼方。
また神武天皇と東征に従軍して軍船を進め熊野に至った折、暴風に遭い、
「自分の母と姨はともに海の神であるのに、何故波を起こして我々を溺れさすのか」嘆き、波の秀を踏んで常世郷に行った。
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