一寸法師

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「常世国」から化身の「一寸法師」 日本のお伽噺に伝わる「一寸法師」はお伽草子に掲載されたものを元にしている。 「一寸法師」も常世国から遣わされた化身の使者。 子供のいない老夫婦は日々の暮らしの寂しさに 「神様どうか私たち老夫婦に子供を授けてください」 懸命に住吉神に祈願をかけた。 老婆に子供など生まれる訳はないが、ある日、老夫婦が朝起きてみると、小さな人形の良な子供が囲炉裏端に座っていた。 「お前は人の子か?それとも人形か?」 お爺さんは尋ねた。 「お爺さんと御婆さんの精霊から生まれた、正真正銘の人間だよ」 と小さな声で答えた。 その様子を見てお婆さんは驚き尻餅を突いてしまった。 何故なら生まれた子供の身長は一寸(約3センチ)しかなく、それでも顔かたち、目鼻立ちはきちっと整い、おまけに衣服まで来ているではないか。 小さな「一寸法師」法師と老夫婦は三人で楽しく暮らしていたが、一向に大きくならないので、お爺さんは 「お前はどうして、大きくならないのかね」 と嘆き悲しみ、また、老夫婦は住吉神にお願いをかけた。 「どうぞ神様、小さな「一寸法師」を大きく成る様にお願いします」 老夫婦は神様に願掛けをして、毎
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