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六、「常世国」の化身、かぐや姫
平安初期に成立した「竹取物語」は日本最古のお伽噺。
昔、山里に竹を取り暮らす老夫婦の翁(おきな)と媼(おうな)がいた。
早春のある日のこと。竹林を歩いていると、光り輝くタケノコの中から小さな手のひらに乗るくらいの姫を見つけた。
翁はその姫を大切にそっと自分の家に持って帰った。
媼と二人は大切に家で見ていると、その日のうちに普通の赤ちゃんと同じ大きさに成る姿に、翁と媼は驚いた。
二人は天からの神様の授かりものとして、感謝し、
「爺さんこの姫を大切に育てましょう」
「そうだ婆さん」
それまでの二人の暮らしと違い、姫が家族になって毎日幸せな、暮らしていたが、
半年余りで少女に成長した。
所が近所の子供達、少年や捨丸はじめとする、木地師の子供らに
「やーい、タケノコ、タケノコ」
と、からかわれた。
自然の中で子供仲間と天真爛漫に育って行った。
子供達の童歌の歌詞の中に、違った節と歌詞に姫は知らず知らずに反応した。
何故、その歌を歌っては涙ぐみ、涙ぐみ理由に心辺りはない。
「爺さん、こうして竹から生まれた姫は、天が立派に育てよという、思し召しだね」
と考え
「高貴な姫君に育て、貴
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