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「があああっ」
「……ごめんね、夾弥…少し痛いよ。無力化させて貰う。怪我はさせないようにするから…」
ひらりと、避けられる。
「…ふ…っ…」
息を吐く勢いに男は夾弥の溝内に一撃をヒットさせる。
「ぐ…あ…っ…」
思わぬ反撃に遇い、夾弥は怯んだ。
何かがおかしい。
普通の人間が吸血鬼に攻撃できるはずなんてないのに__
怯んだ夾弥の腕を掴み背中へと回して手錠をかける。
身動きの取れない夾弥は暴れまくったがその拘束は解けることはない。
「夾弥……鎮痛剤を打つからね…ゆっくりだけど暴走は必ず止まるから…」
男は注射器を取り出すと、それを夾弥の足に打った。
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