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衣食住には困らない反面、文字通り政府に飼われている状態だ。
吸血欲を抑える鎮痛剤の入った注射器を支給される。
俺に求められたのは吸血鬼についての 生態を知ると言う名目上の研究施設での実験体になることだった。
俺は死にたくても更に死ねない状態へと追い込まれていく。
しかし定期的に摂取しなければならない血を俺は拒み続けた。
いよいよ意識まで混濁し、襲いかかった人間に返り討ちに遭い深手を負った俺にとうとう死が訪れようとする。
人通りのない路地裏で俺は横になる。
ようやく死ねるのだと安堵さえした。
もうこれで…人間を殺さなくて済む…。
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