夾弥という男

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「…飲みたく…ない…殺してくれ…」 大事な物を取り上げられた子供のように涙が滲んでくる。  「殺さない…僕は君を保護しに来たんだから。君のような優しい吸血鬼を守るために…死なせないために僕はいるんだ」 保護…?そんなものいらない… 「…死なせてくれ…もう…嫌だ…誰も殺したくない…っ…」 血を絶っていても一度口にすると止まらない。 血絶ちの期間が長ければ長いほど暴走してしまう…。 こいつに命じられなくてもきっと俺は__
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