九、聖戦

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その頃、地下ウダス神殿で殻も盛大に暴風のルドラから預かったルドラ弓を砕いた綾瀬 風香は、ステリア聖地に帰還し今後の作戦会議をしていた。  龍族のブヘマに土下座して謝り、ルドラの所へ一度帰還してもらって、もう一本新しいルドラ弓を持ってきてもらう手筈になっていた。  キンパリーナ達と合流し、とりあえず機動六課でフォースを組む事にした。  龍族と万が一戦うことになった場合でも、フォースならば心強い。  フォースとは、普通のパーティーは6人だが、それが4つ分ある状態を示す。  丁度そんなタイミングの時に、レギオンを抜け旅をしていたあーしゅらいとが久しぶりに戻って来た。  「おお!懐かしい人が来た」  皆嬉しくて手を取り合う。  「ただいま戻りました」  あーしゅらいとが、レギマスであるキンパリーナに一礼した。  「こんな時じゃないなら宴でもしたいんだが・・・これから龍族と交渉にいかなくてはならない・・・すまないなぁ」  「大変な時に助け合うのが機動六課でしょ?」  何も言わなくても伝わるものがある。  命をかけて戦うのに・・・それでも戻ってきてくれる仲間がいることは有り難い事である。  感謝で心がいっぱいになった。  「よし!今から機動六課の戦略会議を行う!」  キンパリーナの力強い声がステリア聖地に響き渡った。
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