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気が付くとすでに夕陽が傾きはじめていた。
一方、風香は船長に本当の事を伝えようとステリア聖地の片隅で手紙を書いていた。
羊紙に文字を書くのはとても難しい。
果たして龍族がアトレイア語を読めるのかもわからない。
苦戦している風香を見つけて、スペル軍団が冷やかしに来た。
「風香さん、字汚いですよ」
「もうちょい丁寧に心込めて書けばいいんじゃないですか?」
みつはと、イムルイルがまじまじと見つめている。
ソウルフルとフェイトは、魔族語の龍族羊紙の解読に夢中だった。
「・・・と・・・・で・・・?」
交互に手紙を二人は読み比べていた。
「何書いてあるんだろうな・・・」
「わかんないや・・・」
「魔族だったら読めるのかな?」
「それりゃ魔族語ってくらいなんだから、読めるだろ」
夕焼け雲に龍族羊紙を写しながら、六課のスペルたちは相談し合っていた。
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