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星が綺麗に瞬く夜空が、前哨基地を紫色に包み込む。
そこへコツコツと足音が近づいてくるのがわかった。
丸い円の床の真ん中で船長は月に照らされながら、呼び出した風香を待っていた。
「行って来い! 」
ドンと背中を押されて少し踉きながら、綾瀬 風香は船長の前に一人で立った。
「新しいルドラ弓を手に入れたのか?」
船長が表情を変えずに問いかけた。
「はい・・・」
風香も目を逸らさずに答えた。
「では、渡してもらおうか・・」
船長は片手を差し出した。
風香は少し距離を詰め、両手に握った97強化石2個を船長の手に差し出した。
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