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「た、たっくん…本当に大丈夫だから」
「グロス塗らないでよ?」
「もうずっと塗ってないでしょ」
「スカートも折らないで」
「えっ!?長いスカートはちょっと…」
「あと上目遣い禁止」
「そんなの意識したこともないけど…」
「授業中朱里のお腹鳴ったらどうしよ?もう飴あげられないし…」
「うっ…それは自分でなんとかします」
「そもそもお腹鳴った時点で可愛すぎてみんな好きになっちゃうよね?」
「有り得ないからっ!」
「お腹鳴らすのも禁止ね。あとは~…」
ほら、ご覧の通りの心配症っぷり。
それに加えて、少し過保護気味なところもあったりするのだ。
「「この過保護彼氏!いいからさっさと自分のクラス行けっ!」」
「もー…押さないでよ。また休憩時間来るから」
なかなか動かないたっくんに痺れを切らしたのはユメちゃんとリュウジくん。
結局、二人にグイグイ背中を押される形で、たっくんは渋々教室をあとにした。
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