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違うんだけどなぁ…
それでもたっくんは、すごく愛しそうに私を抱きしめて大袈裟なくらいに喜んでくれるから。
こんなに喜んでくれるのなら、この際プレゼントは私でいいや、なんて、そんなとんでもなく恥ずかしいことを思ってしまった。
だってね、こんなに私を愛してくれる人なんて世界中どこ探したってたっくんしかいないから。
「朱里…好き。死ぬほど愛してる」
「私も…あ、いしてる。だから…返品不可だけど、それでもよければ…たっくんに私をあげる」
「……嬉しすぎて本当に鼻血出てきたかも」
そう言って鼻の辺りを押さえるたっくんを見て、私は慌ててティッシュを差し出した。
「大丈夫?これで拭いて!」
「ハハ、冗談だって」
「えっ…冗談なの?」
あのね、たっくん。
恥ずかしくて言えなかったけど…
本当はね、まだ続きがあったんだよ。
たっくんに私をあげるから…
私にもたっくんをちょうだい?
来年の記念日には…言えるかな?
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