最高のプレゼント

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ーーーピンポーン 唇まであと数センチ。ドキドキが最高潮に達した時、リビングにはインターホンの音が響く。 「あ…誰か来た」 「もう10時だよ?こんな時間に来るなんてロクな奴じゃないって。無視決定」 「でも…」 ーーーピンポーン、ピンポーン 「たっくん…」 「無視」 ーーーピンポーン、ピンポンピンポンピンポーン 「…」 「…はぁ、しつこい」 このしつこさにはさすがのたっくんも根負けしたのか、渋々私を膝から降ろしてため息まじりに立ち上がる。 「夜の来客は危ないから俺が出るよ」 そう言いながら玄関に向かったたっくんは、二人の時間を邪魔されたからなのか珍しく不機嫌そうな顔をしていた。
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