見つけたそれぞれの夢①

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見つけたそれぞれの夢①

幸せいっぱいの新婚さんごっこから数週間。 もうすぐ夏休みも終わりだってときに…大事件です。 今日は朝からずっとたっくんの家に居座っている。 と言っても家デートではなく、他に目的があるんだけど。 そんな中、私はたっくんがポツリと呟いた言葉に大きく反応していた。 「ええっ!?た、たっくん今なんて…?」 「だから俺、明日からバイトすることになったんだ」 「明日からバイトってそんないきなり…?」 「うん、しかも結構ハードなんだって。暫くデートできないかも」 そ、そんな…天国から地獄。 たっくんがバイトなんて大事件だよ! たっくんのファンが増えちゃうもん! 「わ、私も一緒にやりたい!」 「え?うーん…朱里には無理だと思うよ」 「なんで?ドジだけど頑張るよ」 「いや、別にドジでも関係ないけどね」 「絶対一緒にやる!だって私がそばにいないとバイト先の人もお客さんもみんなたっくんを好きになっちゃうもん」 あれ? これに似た台詞、いつかどこかで聞いたような? それに、一緒にバイトするっていう発想も…
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