第1章

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僕達は小さな頃から洞察力、推理力が優れていたようで、18歳以上からの受験が普通とされている世の中の流れに反して“心理分析思考力試験 マーズ”に小学生で合格するという偉業を成し遂げてしまった。 これは国家試験で、マーズにはランクが5段階あり、僕はその中でも一番上に位置する最上級に属した。 この資格を持っていると特別視されるけど、最上級の特別さは他のランクと雲泥の差がある。最上級に属する僕には特別待遇があるんだ。 最初に試験を受けたのは僕が小学3年の時、弟は1年生でまだ受けなかった。それから僕を追いかけるように弟も3年生で試験を受けて合格した。弟も僕と同じく最上級に属している。 そんな僕達は水無瀬(ミナセ)兄弟と言われ、この辺ではちょっと知られている。
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