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カティスは集まった薬草を確認すると、小さな鍋で煮立て始めた。アルフも言われた通りにリュックにしまっていた綺麗な布を細く裂いてつなぎ合わせて、薬草が煮えている鍋に入れる。
「これで治るんですか?」
「いや。応急処置だけだよ。やっておけば毒が抜ける効率が良い程度かな。それでも、早く治るに越した事は無いだろ」
この世の物とは思えない壮絶な緑色に、悲壮感漂う強烈な匂い。飲めと言われたら死んだ方がマシだが、どうやら薬液を染み込ませた布を巻くだけのようで、安心した。
安心した途端気が抜けて、ジェイドに寄りかかるとつい、ウトウトしてしまう。
「アルフ、良いから休んでなさい。明日は目一杯歩くからね」
フェルナンド先生の優しい声を最後に、アルフは眠りに落ちていった。
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