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もう、人生つらいなぁ。あぁ。夕焼けきれいだなぁ。ー私の足が宙を切ったー
体がいたくてめがさめた。あれ。土だ。ビックリして起き上がると、目の前には古いお屋敷があった。あれ、こんな建物ここにあったっけ?ってか、ここどこ!?キョロキョロしていると、お屋敷の一階の窓が開いた。胸が弾んだ。息が苦しくなった。
そこにいたのは着物を着た若い男の人だった。勿論、会ったことはない。謎の胸のざわめきを落ち着かせようと深呼吸を何度もしていると、彼が声をかけてきた。
「おや。どうしたんだい?こんな夜に。」
「あ、あの。すみません。人の家のし、敷地内に。気づいたらここにいて、そのっ。」
目の前が暗くなる。あれ、私倒れる!?
ー目が覚めると、天井が目に映った。起き上がると、頭がズキズキする。あれ。私着物着てる。恐る恐る襖を開けると、多分この家の主である昨日の彼が目の前にいた。彼は驚いたように私を見て、それから微笑んで私にいった。
「調子どうかな?」
「あ、えっと、大丈夫です。ありがとうございました。着物まで、、、あの、私、思い出せないんです。何でここにいるのかが。」
「あぁ。そうなのか。強く頭でも打ったのかな。あ、名前は?僕はヒロ。」
「ヒロさん、ありがとうございます。私は零といいます。なんか、思い出そうとすると、頭がズキズキして、、、思い出せないんです家族も、私の居場所も。」
「あぁ。それなら、思い出すまで家にいればいい。なにしろ、僕一人じゃこの家は広いから。思い出したら僕に伝えて。手がかりになりそうなものはこちらでも調べるから。」
「はい。あの、いつまでここでお世話になっていいんですか?」「
そうだな。四十九日間なら。」
「四十九日間?」
私は聞き返したが、彼は微笑んでその話はおわった。
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