一輪の華

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何の為に水をやり、 何の為に花を咲かせる。 どうせ散るだけだ。 俺も一緒だ。 何の為に飯を食い、 何の為に生きる。 どうせ最期は散るだけだ。 花はまるで俺の人生そのものを見ているようで嫌いだ。 それなのに何故こいつは毎日水をやり、日に当てているのか理解出来ない。 チラッと目が合うとニコッと笑う。 昔からこいつはお人好しだ。 何の腐れ縁か、 幼少期から同じ施設で育った俺たちは大人になった今では一緒に住んでいる。 お互い両親なんてものは知らない。 綺麗に咲いた事なんて一度もない。
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