0人が本棚に入れています
本棚に追加
高校が違えばきっと他の女の子を好きになって、全てを忘れられると思った。
でも出来なかった。
何故って?
君を越える人がいないから。
君ほど僕の心を誘惑し、夢中にさせる女の子がいなかったから。
僕は君の存在と魅力を呪う。
お門違いだと分かっているのに。
でも突然、忘れられるチャンスが巡ってきた。
高校3年の春、同じ中学の女の子が教えてくれた。
君に彼氏ができた、と。
これで終われると思った。
これで諦めれると思った。
これで前へ進めるって思った。
でも、出来なかった。
忘れられなかった。
君を好きになってから6年も経つのに。
彼氏がいると知っているのに。
忘れようと必死になればなるほど、また君を思い出す。
考えないようにすればするほど、また君を思い出す。
負の連鎖。
高校卒業後も、社会人となってからもそれは継続される。
どれだけ月日が流れても、負の連鎖を絶ちきれない。
20歳の時、成人式で君を捜した。
一目だけ見れれば満足すると思った。
でも、会えなかった。
いっぱい捜したけど、会えなかった。
辛かった。
苦しかった。
でもホッとした自分に腹立った。
君を好きになってから、随分と月日が経った気がした。
好きになってから11年。
あっという間だけど、考えてみると長い気がした。
24歳となり、やっと君を諦めようと決意した。
最初のコメントを投稿しよう!