男なんて大嫌い

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 朝、帰ってきてる。 部屋に漂うお酒とたばこのにおい。 そして。 見たくもない、黒い男性の靴、ふわっとかおる男性の匂い。 あと一年と数か月我慢したら、就職して、ここを出ていくそう決めている。 だから、夢、絵を思いきりかけるのは今だけ。 男にだらしない母、私なんか生まなきゃよかった、はい、はい、感謝しています、ここまで面倒見てくれて。 そう思えるのは今だからだと思う、結構胸に傷はいっぱい作っているのだよ母上様。 私の机の一番上に鍵を差し込んだ、中から茶封筒を取り出す、それを持って出てきた。私の部屋には机はない、リビングの隅にある勉強机は、母とのコミニィケーションツールでしかない、だから部屋から出した。引き出しには意味のない明細なんかが入り、机の上には大事な連絡が置かれる。鍵のついた引き出しには、お金のやり取りなんか、大事な物が入れてある、何度か出入りしている男に持っていかれて、それからだしっかりした鍵をかけるようになったのは。 持っていかれるのは母親のものだけでいい。 足が止まった。 買い物しなきゃ。コンビニで、いろいろ買ってから学校へ向かう。この頃は二十四時間やっているところも近所じゃなくなってきているし、ここは学校が近いし駅も近い二十四時間営業だけど搬入の時間が遅くて、いつも値引きされた商品、それでもいい、日本てもったいない国だよな、なんて思いながら弁当やパンを手にする。 この時間客はほとんどいない。 あくびをする店員、いいな、時間交換してほしいよ。
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