男なんて大嫌い

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七月、そろそろ、夏休み、そうなったら、毎日来てもいいのかな?去年は来れた、でももうこの先部活でいられるのかなちゃんと聞いてみなきゃ。 ガラッと扉が開いた。 「あれ、きららちゃんだけ?」 藤崎女史! 「はい、先輩、生徒会ですか?」 「うん、終わったからね、私も少しやろうかな」 二人だけだ、うれしいな。 夏休みの話をした、毎日来てもいい。好きなだけ座っていれるよね、そう彼女は言っていた。  こんな時間は大好きだ、ほかの人とは、話をしなくても、大好きな人とならいつまでもいたいと思うからついつい話も盛り上がる。 たぶん私は、藤崎さんをだれよりも知っている。うれしい。 「喉乾きませんか?何か飲み物買ってきます」 「それじゃあ、お茶お願いしてもいい?」 はいと言って、自販機へ。二本のお茶をもって、美術室に戻った。 教室を開けようとしたら、ドアにカギがかかっていた。 あれ?おかしいな? 中からはガタンと音がしている。 「先輩、どうかされたんですか?」 「ちょっと、ごめんね、教室、あっ、だめ、貸してほしいんだ」 なんか変? 先輩?  鍵のかかった扉、古い建物はカーテンをしていてもどこか隙間があるわけで、ちらりと見えた、教室の中。 篠崎先輩の背中から覆いかぶさるように抱き着いている男性が・・・ 後ずさり。 どんと誰かにぶつかった。 「何?」 ビクッ! 近藤。 「な、何でもない」 「今日はいいのか?」 美術室の扉に手を伸ばしたのをつかんだ。 「だ!だめ!」 「なんだよ!」 ダメだってば!と、ぐいと彼を引っ張った。
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