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未来のわたし
(この子が未来のわたし....?)
「ほら、大丈夫でしょ。」
「あっ」
つい、手をはなして、その子の顔をみつめてしまったが、体のどこにも異常は無さそうだ。それにしても....
やはりその子はわたしそのものだった。まるで鏡を見ているようで、不思議な気分になってくる。
「け、けど、そんなのありえない!」
「この姿を見れば一目瞭然だと思うんだけど....ま、いいや、じゃあなたのこと教えてあげる。」
「高木はな18歳、花の丘大学1年B組、誕生日は8月7日、父だいすけと、母みなこのもとに生まれる。誕生時、父だいすけの会社は小さく貧乏であったが、今ではこの国でも有数の有名な会社になっている。だから、この花の丘大学っていうのもお嬢様学校なんだよね。けど、去年、2人は海外へ行った帰り、飛行機が落ち、即死してしまった....」
「なんで、そこまで知ってるの....?」
「さっきから言ってるじゃん。未来のあなただからだよ。」
「じゃ、じゃあいつから来たの?」
「えっと、3年後から!」
(3年後?そんなのありえない!!だって....)
「もうわかったでしょ。もう眠いから寝るよー。ベッドどの部屋ー?」
「あ、そこだけど。」
「あーここか。じゃ、おやすみー」
バタン
その日から、未来のわたしはわたしの同居人となった。
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