4人が本棚に入れています
本棚に追加
私は何を求めたの
消えそうな光を求めたの
届きそうで届かなくて
捕まえようとすると
手のひらからすり抜けて
居なくなる
見つけた先は闇の中
一人光る君を見つけたの
私は吸い寄せられるように近づいて
気がつけば
君の回りを漂っていた
ふわふわと
時には
へばり着くように
君の視界に必ず入るように
けれど
君の放つ光は
私を求めていたんじゃなかった
どれだけ君の側にいても
君の中には私はいない
遠く
遠く
誰かが来るのを
ずっと待っている
私はきれいな水でしか生きられないから
そろそろ限界かな
きれいな君の側で濁っていくのは
もう辛い
けれど君の光が欲しくなる
離れられたら楽なのに
どこか遠い
遠い所へ
飛んで行けたら
楽なのに
消えてなくならない
君の光
今でも闇の中で
儚く一人
光ってる
君は幻
長いようで短い幻
最初のコメントを投稿しよう!