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かえろっか?
シトシト…雨は降ったまま…
だけど、雲は少し無くなったみたい…
「あ、もう5時だよ~!」
優子が時計を見て、びっくりしたように言った。
「もう5時なんだ?」
「いっぱい、話したもんね~」
すごく楽しそうな優子。
反対に、はぁ…と息を吐く私…
(優子の嫌いなモノ大会だったけどね…)
口に出してしまうと、また優子のスイッチが入りそうだから…私は胸の中で、そっと呟くだけ。
「そろそろ帰ろっか?」
「そだね~」
「雨も、ちょっと弱くなってきたしね」
鞄を持って教室を出る。
「♪~~」
なんだか、ごきげんな優子。
私は、ちょっと笑いながら隣を歩いてく。
「なんだか、お腹空いてきちゃったね。どっかで、ハンバ-ガ-食べて帰ろうか?」
「あ!それなら、私ク-ポン持ってるから駅前のにしようよ~」
「私の分もある?」
「あるよ~チ-ズバ-ガ-ので良い??」
「え~~、照り焼きとかのは無いの?」
「照り焼きのは、私の~~」
そんな風に話しながら玄関へ。
「やっぱり、まだ降ってる~」
「でも、もしかしたら、止みそうかも」
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