鬼のインストラクター

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「じゃあ、トレーニングに入る前にまずは測定だな」 そっ、測定?? 測定って、あの身体測定ってこと?? 「何ビックリした顔してんだよ?これからここに来る度に体重と体脂肪、それから…そうだな、ウエストサイズを測っていってもらう。あとは一週間に一度、体内の水分量と筋肉量も記録していこう」 嘘でしょ?? 今から測定するってだけでも嫌でたまらないのにそれを毎回?? 「…それって絶対やらなきゃいけないの?」 「当たり前だろ?記録してかなきゃ意味がない。トレーニング効果のある周期や停滞期なんかも分かりやすくなるし」 うぅ…。もうやだ吐きそう。 測定前からメンタル面は最低最悪な状態だった。 だけど、そんなの測定後の今に比べたら…全然たいしたことはなかったようだ。 「体重、93.8キロ。体脂肪率が39.3%…ウエストは…おっ!すげー!ちょうど100センチだな」 遠慮のえの字もない、インストラクター健太からの言葉。 93キロから、約94キロに増えていた体重だけでもショックなのに、体の約40%が脂肪状態だなんてそっちの方が大ショックだった。 おまけにウエスト100センチって… 分かりやすくていいじゃん、なんて開き直れるレベルの話ではない。
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