女なんだから

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ダイエットを始めて二日目。 朝はいろんなことを思ったけれど、お昼ごはんは母にリクエストした通り、オムライスを食べることが出来た。 量は少し物足りない気がしたけど、食べたいものを食べられたからか満足できていて。 午後からは約束通り、またここに来た。 「会員証、確認させてもらいますね」 「あ、はい…」 AS ONE LIKES ーーー。 思い通りの自分になるために。 私は絶対、逃げないんだから! 受付を済ませると、やる気満々で更衣室に入り、すぐにトレーニングルームに向かった。 「おっ!真琴、ちゃんと来たな!」 すると私に気付いた健太がそう言いながら駆け寄ってくる。 「じゃあ、とりあえず測るか」 うぅ…。 そして今日も…測定から始まろうとしている。 「一日で変わってるわけないじゃん」 「そう思うだろ?まぁ、いいから乗れよ」 「…はいはい、分かりました」 ため息をつきながら昨日と同じように計測器に乗った。 「えっ……う、嘘っ!?」 表示された体重を見て、思わず声が出ていた。 「お、さっすが太ってるやつは効果の出方が早いな~」 健太はニヤリと笑いながらノートに記入を始める。 「おい見ろ、体脂肪率も減ってるぞ」 その言葉に計測器のモニターを確認すると、私も思わず顔が緩んでいった。
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