女なんだから

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ゆでだこみたいに真っ赤な顔。 そりゃあ健太もあんな態度をとるわけだ。 「はぁっ」 っていうか私、何で今ドキドキしてるんだろう。 心臓の動きが早い。 不思議なくらい…ドキドキしている。 急いでシャワーを浴びた。 「大月様、会員証お返しいたします。お疲れさまでした!」 「はっ、はい!お疲れ様…でした」 そして急いで…私はジムをあとにした。 帰りの電車からは、今日も青山商事の大きなビルが見えた。 あそこで働いてるんだよね、青山さんは。 青山商事のエリート商社マン…青山さん…かぁ。 名前が会社と一緒だなんてすごいな。 もしかして、あの会社の社長の親族とかだったりして。 なーんてね。 揺れ動く電車の中で妄想に浸る私。 明日は…また会えるのかな。 まだドキドキしている胸の音。 青山商事のビルが見えなくなると、私は小さなため息をついた。
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