1365人が本棚に入れています
本棚に追加
/319ページ
ゆでだこみたいに真っ赤な顔。
そりゃあ健太もあんな態度をとるわけだ。
「はぁっ」
っていうか私、何で今ドキドキしてるんだろう。
心臓の動きが早い。
不思議なくらい…ドキドキしている。
急いでシャワーを浴びた。
「大月様、会員証お返しいたします。お疲れさまでした!」
「はっ、はい!お疲れ様…でした」
そして急いで…私はジムをあとにした。
帰りの電車からは、今日も青山商事の大きなビルが見えた。
あそこで働いてるんだよね、青山さんは。
青山商事のエリート商社マン…青山さん…かぁ。
名前が会社と一緒だなんてすごいな。
もしかして、あの会社の社長の親族とかだったりして。
なーんてね。
揺れ動く電車の中で妄想に浸る私。
明日は…また会えるのかな。
まだドキドキしている胸の音。
青山商事のビルが見えなくなると、私は小さなため息をついた。
最初のコメントを投稿しよう!