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我慢の限界で「プッ、クスクスクスッ」って笑っちゃったあたしにつられてアソラさんも笑いだして。小さな部屋いっぱいに笑いが満ちる。
わかるわよ。その特別な力と花喰みという仕事のせいであんまり良いとはいえない境遇だったの、見ていて何となく感じるの。
きっと辛いことも苦しいこともたくさんあった。これからもそれは続くと思う。だってそれが人生。でもね、楽しいこともたくさんあるの。だってそれが人生。
辛いなら、苦しいならあたしに言って。あたしじゃ力になれないかもしれないけど、支えてあげたいの。
何不自由なく生きてきたあたしは、誰かを幸せにしたい、笑顔にしたいの。あなたの笑顔は爽やかで綺麗だから、大好きよ。
これからもたくさん笑い合いましょう?
……さっきアソラさんは「優しくしないで」って言ったわね?ならそうするわ。甘やかす気はないから、つまみ食いとか普通の食事の拒否が酷い時には鬼になってあげる。
だから、覚悟してね?
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