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もしかして、ときめいちゃった?
私が、年下の新人くんに!?
『って、ほんますいません!今のやつ全部、忘れてください』
呆然となったまま、何も言わずにいた私。
すると突然慌てた顔つきになった椎名は目の前で深々と頭を下げだす。
『本当に申し訳ないです』
そしてそう言いながら私に頭を下げ続けた。
あの時、あの瞬間。
一体私は、何を思っていたんだろう。
自分でも信じられないけれど、気付いたら口にしてしまってたんだ。
恋愛対象外だと思っていた、入社1年目の彼、椎名を相手に。
『別に迷惑じゃないよ。なんなら、付き合っちゃう?』
恥ずかしげもなく、そう言ってしまっていた。
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