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僕達二人はカウンターに座って、さっそくマスターに気になっている心霊にまつわる心配事を相談しようと思っていたのですが、いきなり藍さんから何でも奢ってくれると言われてしまいました。
「店長、リアルツンデレですよ、私初めて見ました」
大学生のアルバイトと思われる店員の女の子がマスターにぼそぼそ話しています。
おそらく僕の隣にいる藍さんとは同じぐらいの年齢の印象でしたが、その学生特有の雰囲気は既に高卒で会社勤めをしている藍さんとは別の人種のようにも思えました。
こんな風に自分のお店でかわいい店員さんとゆったりと過ごせるというのは羨ましいなあとこちらもぼそぼそと話していました。
「何言ってるのよ、自営業なんだから顧客管理したり、お客さんの愚痴聞いたり、従業員の管理したりと大変よ、毎月お給料が振り込まれる勤め人の方が私は気が楽だわ」
藍さんが僕の話に夢も希望もない受け答えをします。
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