俺は君を幸せにするために神様になった

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……こうして。 俺は神様になった。 数日後、本当に千明さんは神社にやってきて、“幸せになれますように”と願い、それによって俺と千明さんは契約が結ばれ、俺は姿を千明さんの前へと出す事が出来る様になった。 「あ、あなた…誰ですか?!」 あの出来事も全て記憶から消されている彼女にとって俺は初めましてで。 「ああ、俺?神様。」 主と同じ、白地の袴に濃紺の羽織を身につけている俺はそう挨拶をするしか術は無い存在。 それでも良い。 「俺が、あんたを幸せにしてやるよ。」 俺は、神命をかけて、君を全力で幸せに導くから。 絶対に…幸せにしてみせる。 「………大丈夫です。神様は間に合ってますんで、では。」 「あ…ちょ、ちょっと待てって!」 まあ……前途多難そうだけど。 .
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