番外編 エイプリルフール

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俺達二人の関係を進める為、どうしてもお互いの家族の了解が必要だった。 いずれ結婚、を視野に入れるのであれば、反対されれば不幸になるのは分かりきった事なのだから。 「家族にはちゃんと報告したよ? ね、この後、俺の部屋に来て? 瑞恵、愛してる。 キスしたい、駄目?」 「聡太さん、ここ、食堂なんですけど。 恥ずかしいから、やめて?」 真っ赤になった彼女が可愛い。 妹疑惑も完全に晴れたし、お互いの気持ちも確かめてる。 二人の家族にも報告して、しぶしぶではあっても了解を得た。 これでもう、結婚の具体的な話を進めても良いんじゃないかと思うんですがね? 抱き締めて、キスして、瑞恵のやわらかな体を感じて、彼女の香りを楽しんだってバチは当たらないと思うんだけどなぁ。 「ね、良いだろう?俺の家に行こう?」 「良いですけど。 でも私、初心者マークですからね。」 「ん?」 初心者マーク? 車の運転の話じゃないよな? ・・・・・・。 「今まで、付き合った人、いた?」 「ーーいいえ。」
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