悲しき超能力者

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【小学校一年生のある日】 それから、すくすくと育って、7歳の時、不思議な現象に遭遇しました。ある日、小学校から帰ってくると、パパが帰ってきていました。2階の自分の部屋から降りて来た時、異変を感じました。部屋の片隅にママの旅行カバンが置いてあって、そのカバンを見ると、 ママが泣きながら荷物をまとめている姿が頭の中に浮かびました。瞳は、ママが家を出ていこうとしていると察知しました。そして、ふと居間の方を見ると、いつも開いているドアが閉まっていました。瞳は、なぜか、とても、冷静に「ママ?」と呼ぶと、ママがドアを少し開けて、ドアのすき間から顔を出しました。その瞬間、ドアの向こうが透けて見えました。ママは、横に倒れて、パパが仁王立ちしてる姿が見えました。
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