12歳・1

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 ほんとはちゃんと覚えてる。  冷たくなってしまった子猫。なにもできなかった私。  泣きながら歩いた帰り道。その隣にいた男の子。  夕陽が沈んだあとの空に、あかるい星がひとつ、ひかっていた。
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