17歳・19

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 学校で陸上部が解散したあと、高嶺とふたりで自転車を走らせた。ひかりやに着く頃、西日があたりを覆いはじめていた。 「おつかれー」  ひかりやの前の堤防の上で、凪がスマホをいじりながら暇そうに待っていた。一緒にひかりやに行って、凪は私と高嶺にアイスをおごってくれた。 「それじゃ、あらためて。ふたりともお疲れっした!」  凪がふざけて、アイスで乾杯の仕草をする。 「まぁ、部活は終わったけど、これから受験勉強があるからなぁ」  仕方なくというように、高嶺はアイスで乾杯したあと、ふうっと大きくため息をつく。 「お前、もう勉強のこと考えてんの? 今日くらいは忘れりゃいいのに。なぁ? 莉子?」  凪が私にそう言って、アイスをかじる。私と凪はソーダのアイス、高嶺はコーラ味のアイスだ。
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