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犬は家に帰れ
そこへ足を踏み入れてはならない。
弱い者は当然のように敗れ、強い者もまた絶対に越えられぬ壁を見るだろう。
強ければ強い者ほど止めておいた方がいい。
強い者ほど敗れども後悔や苛立ちはなく、むしろ歓喜と従属関係を望むようになる。
けれど、いや、だからこそ止めておけ。
捧げるつもりが微塵も無くとも、人生をその者に捧げることになるだろう。
もし、その者に人生を捧げるつもりが無いのなら、懸命な判断を下すといい。
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