レザーソール

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私は冷静に考えようとした。 でも…… どうしても期待してしまう。 なぜなら、特別な感情が働いているのは、私自身だから。 水樹さんの顔立ち、声、話し方。それから、穏やかな物腰と大人の雰囲気。彼は、私の理想とする男性そのものだった。 もしかしたら、一目惚れという現象かもしれない。 これまでの恋とは違う、何か激しいものを胸に感じている。 ――仕事以上に夢中になれる男の人に、出会いたい。 もしや彼が、その人ではないか。 神様に願いが通じて、出会いのチャンスを与えられたのでは? そんなふうに思えるほど、水樹智哉という男性に惹かれている。
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