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純和風の品の良い襖がズラリと並び、温かい木目の床は新築のようにピカピカしてる。
もしかしてこれ等の襖の向こう側も、逐一すべて洋室なんだろうか……なんて考えながら歩いてると、微かに声が聞こえて来た。
この家で、カラスたちと王子トーヤ以外の人を見た事はない。
もちろん声も聞いた事はない。
そういえばソウが、ここに住んでる人はいっぱいいるとか言ってたし、もしかしたらその人たちなんだろうか。
最初は微かに聞こえる程度だった人の声は、ハクの後をついて進むごとに段々と大きくなり……台所というには大きすぎて“厨房”と呼ぶに相応しいその場所を横切る頃には、とてつもない大声になっていた。
男、の声だった。
いや、男たちの声だった。
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