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車を運転してるのは、やっぱり知らない男だった。
助手席にソウ。
あたしの隣にはハク。
前の2人は車だか単車だかの話で盛り上がってたけど、ハクはその話に混ざろうとはせず、ずっと無言のままだった。
あたしは流れる夜の景色をずっと見てた。
ふとした瞬間にガラスに映る自分と目が合ってしまい、何だかどんよりした気分になる。
そんな気分になるのは何故なんだろうってボンヤリと考えた。
カラスたちの棲み家が、思ってた以上に怖かったからだろうか。
でももう二度と行く事はないんだからどうでも良いし。
初恋の人が、思ってた以上にイメージと違ってたからだろうか。
いや、だからそれ傲慢の極みだし。
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