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そんな彼に彼女がいるって知っちゃったからだろうか。
いや、最初からわかってた事だし。
むしろ再会出来るとすら思ってなかったし。
それ以外に何かあったっけ……あぁ、そうだ。
夏休みが始まっちゃうんだ。
家に帰れば夜が明けて、そしてまた朝が来る。
朝が来るって事は、少しずつ憂鬱な日が近付いて来てるって事でもある。
だからきっと、こんなどんよりした気分になるんだろう。
あぁもう朝なんて来なけりゃ良いのに。
カラスたちの棲み家にお泊りすれば時間が止まるとでも言うなら、大喜びでお泊りするのに……
「……え」
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