到来

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『でもまぁ……今日のところはおとなしく引いとく。この話はまた今度だ』 「え、」 『だって俺と美月は、これから一緒に暮らすんだしな』 「…………」 『美月と2人になるチャンスは、これからいっぱいあるしな』 「あの先輩!ちょっと待っ―――」 言葉が続けられなかったのは、いきなり口を塞がれたからだ。 背後から肩越しに伸びて来た、大きな掌に。 「―――っ!?」 一瞬、何が起きたのかわからなかったけどすぐに思い出した。 そうだった。
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