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「付き合ってくれ」と言われた事は、過去に何度かある。
髪を褒められるのも、いつもの事。
でも、名前を綺麗と言われたのは初めてだった。
頭の片隅では「何コイツくっさ」って思ってるクセに、心は正直なもので、どんどん頬が熱くなるのを感じた。
それに気付いたらしい目の前のカラスが「え、何で赤くなってんの?もしかして照れてんの?」なんて言うもんだから、ますます体温が上がるのを感じる。
「で、どうなの?付き合ってくれんの?くんないの?」
赤くなってるらしいあたしを見つめながら、尚も答えを性急に要求するカラス。
「良いじゃん!付き合っちゃえば良いじゃん!」
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