第1章 始まりは突然に

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少しでも体を温めようとその場で走ったり、体操をしてみる しかし、疲れて休むとまた一気に寒さが押し寄せる 昨日の夜から何も食べていない 誰があたしを此処に連れてきたんだろう どうにか脱出できないか考える 無謀だということは分かっているけどあたしは壁を登って小窓まで行ってみることにした もちろんすぐに落ちて失敗 「流石にあたしの身体能力じゃ無理か」 なんだかさっきよりも寒気がする 「熱かな、」 そりゃ、これだけ寒い所で真夏の格好してたら風邪引くわよ まるで木の板のように硬いベッドに横になる 誰か、助けて お兄ちゃん、パパ、ママ
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