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また気を失ってしまっていたようだ
しかし状況は前と違っていた
あたしは知らない部屋に寝かされていた
此処には暖かい毛布と簡素だが十分柔らかいベッドがあった
体を起き上がらせると額の上から濡らされたタオルが落ちた
誰かが看病してくれた?
この部屋には生活感があり、先程までいた牢獄のような雰囲気はなかった
誰かの部屋なのだろうか
すると扉が開き、西洋の宮仕えする使用人のような格好をした美しい細身の女性が入ってきた
ダークブラウンの髪を1つにまとめ、同じ色の大きな瞳が印象的な美女だ
「ようやく目を覚ましたのですね、丸一日お休みになられていたのですよ」
彼女は手に水差しを持っていて、ベッドのサイドテーブルにあるカップに水を注いだ
「さあ、お飲みください」
彼女は優しく微笑みを浮かべながらカップを差し出す
あたしはそのカップをじっと見つめる
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