雨の記憶

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「何にせよ、うちじゃペットは飼えないぞ。」 「でもさぁ、ナレタ僕を飼ってるじゃん。」 「ああ、そうだな。」 お前、ペット枠だったのか。 「僕、ドッグフードで我慢するから!」 「お前が食うのかよ!」 「クゥン(´・ω・)」 「ほら、こんなに鳴いてるよ。雨で弱って可哀想だよ」 「いや、だからこの雨降らせたのお前だろ!?」 「まだ力に目覚めて間もなくて、止め方解らないんだ。」 「マジか、じゃじゃ漏れじゃねぇか。」 「ねぇ、良いでしょ!? 散歩は毎日ナレタにさせてあげるから!」 「ハードワークを俺に押し付けてんじゃねぇよ!」 もういっそ、茉穂に首輪を付けてやろうか。
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