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「除霊もできるの?」
さらに踏み込んだ質問をしてくる輝耶に、冬弥は小さくうなずいた。
確かに、あの場で佐々木さんに取り憑いていた霊を祓った。それは輝耶もしっかりと見ていたはず。
「簡単なものでしたら」
我慢ができないとばかりに孤月はお腹を抱えて笑い、足をばたつかせている。
簡単なものどころか、除霊も浄霊も得意なほうだ。
生まれ持った霊能力と、さらにその力を伸ばすため、師匠に指導してもらったのだから。
「そう」
輝耶はすっと目を細めた。
「あなた、私の元で修行をしてみない?」
『はあ?』
それまで大笑いをしていた孤月が、輝耶の一言で我に返り眉間を険しくさせる。
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