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「話がそれてしまったわね。つまり、その力は神から与えられた特別な力なの。あなたはもっともっと、その類い希な力を伸ばすことができるわ。霊能師としての素質があるの。ねえ、あなた私の弟子になりなさい。そして、あなたのその力を悩める人たちのために使うの」
『おまえの私利私欲のためだろ!』
孤月は人差し指を輝耶に突きつけた。
「僕にできるのでしょうか?」
すっと輝耶は立ち上がり、冬弥の隣に腰をかけた。
膝に置いた冬弥の手に、輝耶は自分の手を重ねそっとなでた。
手が触れた瞬間、ぞくりと背筋に悪寒が走る。
いろいろな意味で防御を張らないと、こちらの身が危うくなりそうだ。
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