第5章 潜入 悪霊の巣窟へ

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「話がそれてしまったわね。つまり、その力は神から与えられた特別な力なの。あなたはもっともっと、その類い希な力を伸ばすことができるわ。霊能師としての素質があるの。ねえ、あなた私の弟子になりなさい。そして、あなたのその力を悩める人たちのために使うの」 『おまえの私利私欲のためだろ!』  孤月は人差し指を輝耶に突きつけた。 「僕にできるのでしょうか?」  すっと輝耶は立ち上がり、冬弥の隣に腰をかけた。  膝に置いた冬弥の手に、輝耶は自分の手を重ねそっとなでた。  手が触れた瞬間、ぞくりと背筋に悪寒が走る。  いろいろな意味で防御を張らないと、こちらの身が危うくなりそうだ。
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