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「ええ、あなたならできるわ。この私がきちんと責任を持って指導してあげるから。あなたの眠っている才能を私が引き出してあげる。きっと、あなたなら素晴らしい霊能師になれると思うわ。そんな予感がするの。もしかしたら、私を越えるほどの霊能師になれるかもしれない」
『最初から越えてるし、冬弥は素晴らしい霊能師だ!』
「僕なんて……」
「そういえば、あなたご両親とは離れて暮らしているのよね」
「はい」
相談会で配られた相談用紙に記入された内容を見て輝耶は言っているのだろう。
もちろん、例の記入用紙の欄はてきとーに埋めていったが、親と離れて暮らしているのは事実だ。
「どうして一人で?」
「大学進学のために田舎から出てきたんです」
実際は、師匠の元で霊能師として学ぶため、高校生のときに、地元の高校から東京の高校に転入学しているのだが。
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